利用客の要望に合ったプランの提案や予約など、旅先のホテルなどで便利なコンシェルジュサービス。
最近では、こうしたコンシェルジュサービスが、ふるさと納税でも受けられるようになりました。
今回は、そのサービスについてご紹介します。
目次
コンシェルジュサービスの主な対象は多額の寄付をする人たち
ふるさと納税のコンシェルジュサービスは、「たくさん寄付をしたいのに、自分では選ぶ時間がない」という人のために、予算や要望にあったプランを無償で作成・提案してくれるというものがほとんどです。
平成30年7月現在、以下のようなサービスが実施されています。
- ふるなびプレミアム(ふるなび)
- ふるさと納税コンシェルジュさとみ(さとふる)
- チョイスコンシェルジュ(ふるさとチョイス)
申込み・支払いまで全ておまかせの「ふるなびプレミアム」
ふるなびが行っている「ふるなびプレミアム」は、年収2,000万円以上で1回の寄付金額が50万円以上という人が対象。HPにあるメールフォームに年収・電話可能な時間帯を記入後、詳しい希望や予算を伝えて利用します。
プラン例としては、100万円で入手困難な佐賀牛のシャトーブリアンを含む希少部位などのプレミア定期便などがありますが、予算や希望にそった独自のプランを提案してもらえます。
プランを決めて指定口座へ寄付金額を振り込めば、申込みと寄付を代行してもらえるので、申込みや支払い作業を面倒に感じる人にピッタリです。サービス利用料が無料なのもうれしいですね。
どちらもプラン作成時に在庫がある返礼品からセレクトされていますが、申込み時に在庫なしになっている可能性もあります。その場合はすぐにオススメの代替品を提案してもらいましょう。
AIを導入した「ふるさと納税コンシェルジュさとみ」
さとふるHP内にある「ふるさと納税コンシェルジュさとみ」は、上記のサービスとは大きく性質が異なります。チャットボット形式でAI搭載のバーチャルエージェント「さとみ」が、ふるさと納税に対する質問に答えるというシステムです。
例えば、「実質自己負担額を2,000円にするためにはどうしたらいいの?」というように、ふるさと納税に関する質問を画面にテキスト入力すると、最適な回答がチャット形式で表示されます。
現在はさとふるへの問い合わせの約77%を「さとみ」が受け付けていて、利用者アンケートでは約74%の人が「役に立った」と回答しているそうです。
最近はさまざまな場面でAI搭載のエージェントが活躍していますが、ふるさと納税も例外ではないというわけですね。機械相手なので、メールや電話で問い合わせする時のような緊張感はありませんし、時間帯も気にせずに済みます。
約15万点のなかから予算・要望にあったプランを提案
ふるさとチョイスが行っている「チョイスコンシェルジュ」では、約15万点という数多くの返礼品の中から希望に沿ったプランを作成してくれます。申込み後1週間程度で最初のプランの提案がされますが、要望に応じて追加や変更が可能です。
プランの作成・提案までは行われますが、ふるさと納税の申込みと支払いは、ご自分で行う必要がある点に注意しましょう。
高額寄付者対象のサービスから質問受付のAI搭載エージェントなど、どれも便利で使ってみたいと思えるシステムですね。サービスごとに異なる部分があるので、ご自分にぴったり合うものを選びましょう。